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今月より、教室に新たな教材が導入されました。SONYのロボットプログラミング教材「KOOV」です。
https://www.koov.io/
教材的には小学生がターゲットのようですが、大人もハマります!(≧∇≦)
ブロックは以前も書いたようにどこかで見たような…ですが(笑)、プログラミングツールの部分はSONYが独自に作っており洗練されてます☆
特にブロック組み立てのところは3Dモデリングソフトのようにマウスで”ぐりんぐりん”回せるので、あらゆる角度からの確認が可能。マウスの使い方に慣れてない小学校低学年の生徒さんも、これによってマウス操作が熟れて(こなれて)くる感じを受けました。
さて、では授業中に先生がKOOVを教えるの?と言うと、実はKOOVは先生要らずです。
なぜなら、ブロックを箱から取り出して組み立てて、その後プログラムを書いて(描いて?)実行するまでの流れを、全てSONYのツールが導いてくれるからです。
要するに、読解力があれば先生に質問無しで課題をクリアできるのです!
この”読解力”による課題解決という点が、実はオサレな半透明ブロックや洗練されたプログラミングツールよりも、KOOVのキモである事に気付きました☆
子供向けプログラミングの講師をされた事のある方は経験済みと思いますが、授業中に「先生わからん!」「先生教えて!」「先生こっち来て!」のオンパレードです(笑)
個人的に求められる事は嬉しいですし、すぐに答えは教えないにせよヒントを与える事で生徒の頭の中で「そうか!」が生まれるのは講師としても快感です…が、そればかりやっていると生徒達の頭の中で「ちょっとでもわからなくなったら、すぐ先生を呼ぼう」が当たり前になってしまい、自分の力で課題をクリアしようという力が育たない事に気付きました。
そんな中、先日SONYストアでKOOVを体験した際、「ひょっとしたらこれならば…」という予感があったのです。
そして導入。授業が始まる際の生徒達とのお約束としては、
・ブロックやコネクタが挿さらない場合、無理矢理押し込まず形を確認する。
・部品が他のお友達と混ざらないよう、自分の必要部品はトレイに乗せておく。
に加えて、
・わからなくなっても(画面の手順書をちゃんと読めば書いてあるので)すぐに先生を呼ばない。
を伝えます。それでも始めのうちは「先生!先生!」が飛び交います(笑)
しかし行きたい気持ちをグッとこらえて、ちゃんと画面を順に見てたらヒントがある事を伝えます。それまでは呼んだらすぐに来てくれる先生が、急に来なくなった…という事で不安がられますが(汗)これも本人のためです。冷たいと思われるかも知れないけど、我慢。どうしても駄目だー、もうやりたくないー、のレベルに達しそうになったら行きますが、「ちゃんと[もどる]ボタンで前に戻って読んでごらん」を伝えると、大抵の生徒さんは少し間を置いて「あっ、わかった!」の信号をくれます。
一つだけ例外を認めてる事があります。それは「隣のお友達に聞くのはOK」という事です。
但し聞いたとしても、教えてくれるお隣さんも居れば、教えてくれないお隣さんも居ます。そんな時講師は「教えてあげなさい」と言うか…否です。このあたりはあえて講師は口を出さずに、生徒達がどうやりとりするかに注目します。なぜ口を出さないかというと、子供達のコミュニケーション体験を上げるためです。聞いたけど教えてくれない、さぁどうするか。右のお友達が駄目なら、左のお友達に聞くという手もあるし、やっぱり人に頼らず自分で頑張ってみるという選択肢も本人に決めてもらいます。勿論教えてくれたら「ありがとう」だし、かたや教える側は人に教える事で自分の学びにもなります。色んなパターンがあり色んな人が居る事を、生徒達には体感してほしいのです。
と書いてはみましたが、実際にはそんなにキレイに事が運ばない事もあります。授業中にケンカが始まった事もありました…
しかし重要なのは、子供達には子供達の世界があるので、大人がそれを必要以上にコントロールしない事だと感じております。ましてやプログラミングの勉強は、今の段階ではお受験対策でもありません。(これをもうから謳ってる教室もありますが…)
やりたい子はとことんやればいいと思うし、興味のない子は無理してやる必要はありません。それがプログラミング教育だと(私は)思ってます。
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気付いたら長々と書いてしまいましたが、要は5年前のシニア教室からずっと謳っている「楽しんでこそ脳が喜ぶ♪」はキッズにも大いに有効。これからも、そこを大事にしていこうと思っております!
(写真下は外国人講師による、オールイングリッシュMinecraftプログラミング講座。こちらも生徒さんが増えてます(*^o^*))